学問と今日とは二途にならざるように
がくもんと こんにちとは にとにならざるように
学問と現実が、別々のものになってしまわないように。
「二途」は二つの道のこと。書物の中の理屈と、目の前の現実が切り離されてはいけない、という戒めである。
前項の「学、思、行」を、別の角度から言い直したものと読める。学問を高尚なものとして現実から切り離すと、学者は立派になるが世の中は何も変わらない。平洲はそれを嫌った。
米沢藩の改革で、鷹山が机上の計画にとどまらず自ら質素な暮らしを実行し、手本を示したと米沢市が伝えているのは、この教えの延長線上にある。
現代の言葉にすれば「現場を見ろ」に近い。ただし平洲は現場だけを見よとは言っていない。学問を捨てるのではなく、学問と現実をつなげと言っている点が要である。